横浜トヨペット 相模原中央店
H25年12月竣工 鉄骨造平屋建 延床面積:2,243.87u(679坪)
カーディーラーのショールームが多数並ぶ相模原市国道16号線沿い。激戦区という表現が大げさではないこの地域に設計を依頼された当計画は、車の商談及び車検、整備の依頼という従来の機能に加えて家族連れで長居ができる場所を提供するという新しいコンセプトが付与されました。それをかなえるため、新車を見ながら商談をすすめるゾーンに加えて、車検や整備待ちの時間をリラックスして過ごせるラウンジと、小さな子供が飽きることなく店内で過ごせるファミリーゾーンという3つの機能をショールームに求め、それを視覚的に感じられる計画を採用しました。
女子トイレ内に手洗いと明確に機能を分けた化粧直し用のパウダースペースを計画、授乳室についても部屋名だけではないお母さんにとって使いやすい空間を目指して設計しました。女性ではない私には女性にとっての使いやすさはさまざまな資料に目を通し、周囲へのヒアリングを重ねることでしか学ぶことはできません。多くの集計を集めたアンケート結果やダイレクトな生の意見に耳を傾けながら提案を重ねていきました。
この計画は再生エネルギーの活用にも力を入れております。意匠的なアクセントも兼ねてファサードに太陽光発電パネルを設置。もちろん装飾のためだけではなく十分な性能を発揮するため南西側且つ障害物が将来的にも建つことがない道路側に太陽光をあつめやすい角度で設置しております。
激戦区内の新しい店舗として他店との差別化、明確な個性の付与という使命は果たすことができたのではないでしょうか?