これから家を建てようとする方がまず悩むのは「家づくりをどこに頼むか？」ではないでしょうか？建築関係者が知り合いにいない場合、まっさきに頭にうかぶのはＴＶＣＭでおなじみの大手ハウスメーカーだという方が多いそうです。ただ、最近ではカタログで選ぶ既製品の住宅ではなく、建築家に設計を頼み自分の思い通りの家を建てたいと考える方も増えているとか。設計事務所の人間としてはうれしい話です。 しかし、一方で 「設計事務所って一体なにをするところなの？」 「デザインばかり先行した使いにくい家が建ちそう。」 「設計事務所ってなんか敷居が高そうで・・・」 「予算がないから設計事務所には頼めない。」

といった誤解をされているのも事実です。 ＣＭを流すわけでもない、営業用の社員がいるわけでも、大通りに面したショールームやモデルハウスがあるわけでも、通りすがりの人の印象に残る看板をかかげているわけでもないのが一般的な設計事務所の姿です。 我々の事務所も、７階建の大型駐車場の裏通り、いわゆる「裏道」に面してひっそりと立っている４階建のビルを仕事場としています。初めて訪問する方からよく「どこにあるかわからなくなった」という問い合わせをいただくような目立たない場所です。

モデルハウスや営業マンにお金をかけたいとは思いません。しかし、我々の仕事の内容が世間に知られていない、設計事務所のイメージが誤解されているとなれば皆さんに我々が日々行っている業務を知ってもらいたいとは思うものです。このコーナーはそんな趣旨で、「設計ってなに？」「監理ってなに？」という皆様の問いにお答えします。 なお、このコーナーは「個人住宅」を設計する際の流れを基準として書いております。 さらに詳しい話を聞きたい方はこちらからお問い合わせください。