東洋グループ 大磯寄宿舎
H14年12月竣工 鉄筋コンクリート造3階建 延床面積:1,033.1u(313坪)
大磯ロングビーチの喧騒から少し離れたこゆるぎの浜からほど近い景勝地に建てられた寄宿舎です。伊藤博文、吉田茂といった要人の避暑・避寒地として知られている大磯町内の静かな住宅地にある当建築は厳しい法的制限に加え、設計・施工両面で近隣住民の方々への周知、説明、配慮を求められました。
人だまりスペースとなる玄関外部には4m跳ねだした大きな庇を計画しました。3階の跳ねだし床とともに外観上のアクセントとなるとともに降雨時の利用に配慮しています。外装は白色のセラミックコートアルミパネルをメインの仕上とする一方、人の目線高さとなる一階外壁面には温かみのある砂岩タイルを採用し無機質な冷たい外観とならない計画としております。
大磯の街並みにみごとに溶け込んだ、住民の皆様でつくりあげてきた大磯の景観の構成員として恥ずかしくない外観です。日常に密着した建物メンテナンス、環境管理を生業としているお施主様に胸をはってお引渡しをさせていただきました。