神奈川県 自動車整備振興会 教育センター
H16年2月竣工 鉄骨造6階建(地下1階) 延床面積:3,370.22u(1,019坪)
自動車の点検整備の普及と促進、公害防止と交通安全への意識を、自動車整備を通して広く社会に貢献することを目的とする一般社団法人神奈川県自動車整備振興会様より旧建物の耐震診断の依頼を受けたことが縁で設計させていただいた建築です。
自動車整備士が法令に基づく各種の研修を実施する日々の研鑚の場所として、国家資格1級・2級・3級の自動車整備士を養成する自動車整備技術講習所として、複数機関が業務を行う事務所として、そして会員の皆様が集まる集会場として等々様々な機能を欠けることなく満たすことが我々に与えられた使命でした。
建物利用者の想定人数を考えれば、横浜文化体育館という目印があるものの前面道路幅のせまいひっそりとした敷地です。来訪者が迷うことない新しいランドマークとなる外観が要求されました。
前面道路が狭いことによる高さ制限の範囲内で統一感のとれたファサードを形成するために、法的には屋上部分として扱われる階段室・EVホールの外観と空調機や変電設備を囲う目隠しパネルのデザインを建物本体と揃え、いわば屋上階を見かけ上の+1階とすることできれいな長方形で構成された外観を完成させました。静謐ながらも存在感のあるファサードになったと自画自賛しております。