横浜トヨペット 大船店
H16年10月竣工 鉄骨造2階建 延床面積:2,684.06u(812坪)
借地部分を除いた敷地の幅は約18m。車両のスムーズな出入りが必須条件となるカーディーラーのショールームとしては非常に間口の狭い正真正銘のうなぎの寝床。間口12mのショールームをどのようにして道行く人に認知していただくか、ご来店されたお客様に狭さを感じさせない空間とするかが悩みどころでした。
ショールームの配置場所としては、歩行者にも展示車や店内の雰囲気が確認できるように道路沿近くに計画することが多いのですが、お客様に少しでも開放的な空間を提供できるようにあえてセットバックを大きくとり屋外展示場を計画、カーディーラーの存在をアピールするとともに、店内のお客様には内外一体の空間を提供することで閉塞感を感じさせない計画としました。また、道路正面側の店内は天井高さを6mとすることで床面積上の制約を感じさせない広さを感じていただくとともに、南方から受ける暖かな日照を店内にとりこむことに成功しました。
敷地の奥側に向かって広がっていく印象的な扇形の庇のインパクトと相まって、存在感のある外観を実現することができました。
余談ですが、今や照明器具のスタンダードとも言われているLEDを広告の照明として初めて採用したのがこの建物です。