K邸
H18年5月竣工 鉄骨鉄筋コンクリート造2階建(地下1階)
延床面積:235.09u(71坪)
断面図:吹き抜けを境界として同じ1階でも高さが違うことがわかる
横浜の高級住宅地「山手」の高台に建つK邸。優れた住環境を維持する為の都市計画の指定は、第一種住居専用地域、第三種風致地区、第一種高度地区であり、建ぺい率40%、容積率80%、さらに高さ制限も厳しいものであった。
地下に車庫、浴室など、1階は個室、みなとみらいの高層建築群を一望する居間、食堂を2階においた。建築主の耐震構造に対する強い要望があり、地下14mの支持地盤まで800φの現場造成杭8本を打設し、構造体は鉄骨鉄筋コンクリート造とした。屋根には太陽光発電パネル18枚が3,420W/H(夏季快晴時)を発電する。更に非常時対応の貯水槽1tを備える。窓ガラスはすべて複層強化ガラスとし耐風と防犯に対応する。車庫の屋根は1mほどの客土に植栽し人口庭園として、落ち着きと安らぎを感じる住宅となった。
(深沢 義昭:建築ジャーナル 2007年 4月号より)